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おもてなしの極意

昨日、9月に堺で開店した後輩の料理屋に寄ってきた。
何かと忙しくて寄ることが出来なかったのだが、堺で久しぶりに呑むことがあり、夜の遅くではあったが開いているかなと突然、ぶらっと寄った訳である。

何の後輩かと言うと
別に出身校が一緒だとか、前の会社が一緒だとかでは無く
飲みにでた時には、帰りに一軒だけ一人で何処かの店に寄るのが好きで、そのおりによく行っていたキタ新地の料理屋の板前さんなのである。(この頃は、雇われの板さんでしたが)

いつも、終わりがけなので他のお客さんがはけた後に何かと話し込む習慣ができ
いつのまにか、10歳ほど年齢が上なので「先輩」なぞと呼ばれるようになってしまった訳である。

みょ〜な縁で
結婚の立会人までさしていただいた。

それからは、ほとんど
私が飲みたいときに、無理矢理でも誘うといった付き合い
誠、彼や奥方は嫌な顔一つせずに(本当のところは解りませんが(笑))付き合ってくれました。

ということは、私は迷惑だけかけてきたようなもんなのだが・・・・・

そんな彼から、自分の店を出したいので相談に乗ってくれと
ここは、一肌脱がなくては!

いろいろ話を聞いて内装スケッチを書き、料理を出す器のチョイスを手伝った。

そして彼が
「店の名前をつけてくれませんか。」

・・
・・・・・・

「おいおい、私でいいのか?」
 刹那!
「女房とも、先輩に名前つけてもらおうと決めてました。」と・・・・・
 
和の料理「真心(しんしん)」
素直に彼たちの事を考えた時に出てきた言葉である。


まあ、オープン直下は何かと忙しいだろうから、しばらくしてからのぞこうかと花だけを贈った。
そして、昨日。

11時過ぎに、突然のぞいたのだが、これがまだ満杯状態である。

まあ挨拶だけでもと考え入ると

「いらっしゃい、お待ちしてました。」
とカウンターのネタケースの前に一席に通してもらった
「タイミングよかった、一席空いてたんやね。」
といううと、
「先輩、何おしゃってるんですか。」

「いつも、飲んでる時に。「伊集院さんの言葉で
「鮨屋はどんな時でも一席があけておくものだ。店を育ててくれた客がいるだろう。」
ってのが、料理屋のおもてなしの極意やね。」って教えてくれてたじゃありませんか。」



いや〜、私をそこに通したら
本来の客が座るところがなくなるって。(笑)


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