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福祉住環境コーディネータータウンミーティングin札幌 [福祉住環境]

先週の土日と北海道は札幌市にひさしぶりに講演で行ってきた。
梅雨の無い北海道、この時期はさぞかしスカッと晴れわたり、ここちよい気候かと思いきや、なんと!
千歳におりたつと、ム〜とした熱気。
なんだ、この暑さは!
その日、札幌は37度というとてつもない気温の日であった。

そんな、暑さの中、昼の1時30分から福祉住環境コーディネーター協会とさっぽろ住まいのプラットフォームが共催するFJCタウンミーティングで前半90分の講演で「脳血管障害と認知症の住環境整備」についてさやべった。
特に、認知症に関しては最近、非常に案件も多く、現場のニーズも高いこともあり少し、時間を沢山目にとり、持論である4つの支援ステージと5つの手法について、記憶との因果関係も含めて、話した。
どんな形で伝わったかは、解らないが自分なりには一生懸命であった。
後半は、グループホームの経営者と理学療法士、そして建築士でもあるさっぽろ住まいのプラットフォームの理事長の3名とコーディネーター役の私とでのパネルディスカッション風、意見交換会を行った。テーマは主に、「住環境整備に於ける他専門職と地域との連携」についてということで、それぞれの立場から、どう地域や他専門職と連携しているか、またその中でも認知症に関しては、今後はどういった取り組みや関わりを考えているかを発表してもらいながら進行していった。

あっと、いう間の90分が過ぎ、5時前には終了。

そして、久しぶりの札幌を満悦させていただき最後はスープカレーで締めた。

今度は、9月にセミナー講師として来る予定である。
それにしても、各地域で認知症の事に関する知識へのニーズの高さを感じざるを得ない。
今回も、かなり交通の便がわるい場所にもかかわらず、多くの方が参加していただけた。
208万人と200万人をすでに越え、ここ10年で300万人を超すと言われている認知症。

もう個人の問題でなく、地域、国全体の問題であることは間違いないと確信した札幌であった。
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最近の本業の傾向 [福祉住環境]

最近の本業の傾向ですが、以前のような介護保険の住宅改修といった内容のものが減っている。
これは、介護保険の住宅改修は福祉用具の事業者さんで充分に対応出来るようになったということで、全体の数が減ったということではないようだ。
つまり、住環境整備のスキルを多くの人達が身につけ底上げされたということであり、これは大変に喜ばしいことである。 

一方、複雑な疾病や障害をもたれている方からの相談案件や家族の変化での生活スタイルの価値観がかわった場合等は、やはり多い。
もともとの私の専門なので、ここが減るととは思うのである。

それと、もう一つの増えてきている案件がある。
安全・安心に暮らすための、家のメンテナンスや補強の部分で、建築の専門的知識が必要なもので、ひとつ間違えれば悪徳リフォームの的になってしまうようなものである。
外壁・漏水・配管・耐震・屋根等々
ケアマネさんやヘルパーさんが相談され、福祉関連のネットワークではなかなか、頼めるところが無く結果的に私共の事務所に問い合わせが入る。

行ってみると、本当に劣悪な環境化で暮らしておられるケースも多い。

住環境が悪いと、カビやほこり、臭い等が、当然ながら人体へ悪影響をおよぼす。
それと、連鎖して衣類等にも気を使わなくなる。
片づけなくなる。
外にでなくなる。
近所とのつながりが希薄になる。

と負の連鎖をおこしてしまう。

しかも、遅くなればなるほど、メンテナンス等にはお金もかかる。

ぜひ、そういった視点からもカテゴリーの枠を越えて、情報がいただきたいとこういった系統の相談が入れば、入るほど思う今日この頃である。



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本日の相談案件で思う [福祉住環境]

最近、相談案件の中で「癌末期」の方が増えている。

大体が、入院されて「癌」と診断され、治療よりも在宅でターミナルケアを希望されて退院されてきたケースが多いのだが、本人もきっちりと自分のことを把握した上でのこりの人生を穏やかに、そして自分らしく生きぬいていきたいとの強い想いを持つかた及びその家族が大半である。

そんな中で、住環境整備のはたす役割は大きい。

「自分らしく生き抜く」
ここには、他の価値観を絶対的に寄せ付けない「すごみ」すら感じる。

コストの面、本人の身体的負担、家族の介護負担等々
全てに置いての価値観は、一般論は通用しない。

しかし、わかった上で、いつも心がけているのは、その「一般論」(表現が難しいですが)もきっちりと伝えること、そしてその上で相談者の価値観の優先順位を理解しようと務めることである。

おおかたの場合、一歩ひいてしまい、言われるがままの内容を実現していくことになるケースが多いのだが、「自分らしく生き抜く」ことになるとは、わたし自身、考えにくい。
やはり対応する自分自身も対等な立場の中できっちりと議論し、そして共に考えていくことがひつようだと考えている。その為には、情報提供も必要である。

今日、午前中に4月に亡くなられたご主人の住環境整備の相談をさあせていただいた家へ、設計料の集金に伺った。
整備後、約半月で亡くなられた。
ばたばたとしておられたので、集金が今日になったのだが、正直、複雑な思いはあった。

しかし、伺ってお線香をあげさせてもらい、奥さんとじっくりとしゃべっていると。
「「最後まで、芳村は頑固者やったのう」と笑いながら、言い続けていましたよ。」
との言葉をもらって
今回は、本当に今回は、それでよかったのかと思った。

人それぞれで価値観は違う、そして置かれた立場によって変化する。
今回の対応は、違う方の場合は通用しない。

しかし、「プロ」として依頼された以上、そのプロフェッショナルば部分は責任を持って裏切らない。
そのことを常に頭に置きながら、これからも活動していく事を忘れないようにしよう。


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Ustを利用したセミナーのテストを行いました。 [福祉住環境]

年末開始に向けてのテスト第二弾です。
皆さんも一度、ご覧にだって下さい。


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明日は、住宅改修のポイントセミナー「認知症」編 [福祉住環境]

明日は、福祉住環境コーディネーター協会のスキルアップセミナーで住宅改修のポイントセミナー「認知症」編で、講師を務める。
講師といっても、このスキルアップセミナーは自分の受け持つセミナーの企画からテキスト作りまで全てを自分でやるというもので、大変であるが結構、力が入る。
今まで、脳血管障害編・パーキンソン病編・理由書作成編と企画し今回が四つ目の内容となる。
本業の中で認知症の方の住環境整備の相談を結構うけるので、そこから考えた自分独自の考え方をテキストにまとめて見た。
認知症の場合は、住環境整備の果たす役割は、ある意味大きく、そして無力感も同時に感じてざるを得ない場合が多い。
あくまでも、在宅で認知症の方と生きていく上においての本人・家族またそれを線と面でささえる医療や介護、福祉の専門職の様々な場面での支援に過ぎない。
いわゆる、住環境整備(ハード)はスポットでの必要性が高い。 

それだから故に、面や線での情報を多く必要とする。 

そんな事を中心に明日は、4時間がんばってきたいと考えています。
受講される皆様、よろしくお願い致します。
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ユーストリームとTwitterの連動 [福祉住環境]

長らく、ブログ滞っていました。
新しい、試みに気持ちがいってしまっていて・・・・
そのユーストリームとTwitterの連動でのライブ配信の感じは下記のとおりです。
明日、8日には私が「介護保険住宅改修と理由書の書き方」セミナーをやりますので、そのさわりを配信できればと思っています。
とりあえず、明日8日の午後1時過ぎくらいから、テストですこしライブ致します。

Free video chat by Ustream

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認知症、食事時の住環境整備 [福祉住環境]

最近のこの気温の変化の幅はひじょうに体にこたえる。
日別の温度差が10度を超えることが、こう頻繁に繰り返されるとは、わたし自身の経験値の中には、まったくなく、厳しい冬に耐え、灼熱の夏を迎える前の、ほんの一瞬の穏やかな気候。
こういった、ちょっとした安らぎが人間、には必要なのである。(生き物全てでもある)

長年、体の中にきざまれたリズム、これが崩れ去ってしまうことにもなり得る。

もう長年おつき合いをさせていただいている認知症の男性と奥さんの二人すまいのお宅へ昨日、相談に伺ってきた。
何度か住環境整備も行わせて頂いているのだが、今回はどうも食事の時の誤嚥が激しい、そしてこの温暖の差でどうやら、認知症害も進行し見当識の障害も出てきているようだ。
見当識は、一般的に時間→場所→人物誤認の順番で発症してくることが多いのだが、どうやら時間の見当識があらわれたようである。

いろいろ奥さんから話しを聞いていて、時間の見当識に関してはヘルパー、ケアマネ、ドクターとも相談しながら、室内の温度を保ちつつリズムのある生活サイクルにもどしていくことが必要かもといった話しさせていただき、食事時の誤嚥に関しては、椅子と机の高さを含めた機能の改善の提案をさせていただいた。

目線と顎の位置を机と椅子でいかなる高さに設定できるかで誤嚥は革命的に少なくなる。
これは、自分自身の介護経験からでもあるし、いままでの経験値でもある。

しかし、これも単なる一部分にすぎない、今回の訪問も実は半分ピュアカンファレンスの意味もあたのかと、何せ4時間ほどお母さんとしゃべっていたのだから。


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本末転倒、役所の手先かと思った。 [福祉住環境]

今日は、大阪市内のある区で区の障害の住宅改造助成金を利用しての工事の現場であった。
現場での立ち会いということで、区のアドバイザーが担当者とやってきたのだが、これがどこかのNPOということである。(なにか、以前に私たちがやっていいたような・・・・)

これが、手に負えない。

役所の手先かと思った。

「それは対象にはなりません、それは対象です。」
「リフォームですから、対象には出来ません」

そんなこと、あなたでなくて区の担当者で十分でしょ。
あなたのお金を支出してもらうわけではないんだから。
あげく「業者は、すぐに助成金からみで仕事を取りたがりますからそれを是正するのも私たちの・・・・・・・」  はいはい・・・

床が腐っていて、落ちそうで不安
お風呂は入れるけど、先のことも考えて今のうちに安全なものに

これも、十分なニーズなんです。
不安なんですよ。
そして、区の助成金が使えるなら使えるところは、と思って現場調査に来てもらてるんですよ。

どんな委託契約をむすんでいるのか知りませんが、本来、区とNPOが、業務委託か協働事業か知りませんが事業を共に展開するときには、互いが補完性の原則があってのことですよね。

ということは、障害の担当者では出来ない、本当にその人が必要としていることや必要であることを鑑みてアドバイスしその中で助成金が使えるのはこれこれ、ここは使えないからこうすればどうですか?
また、ここはこういうプランの考え方もありますよ、その内、この部分は助成でいけますから。
とかのアドバイスが必要なんですよ。

助成金の範囲だけでその人が安心・安全に自分らしくは暮らせない、だから専門性を持って分野を超えることが必要だから、協働や委託(中には委託では、そうでないものもあるが)があるんです。

自分達は、そこに行き詰まってやめたんですが・・・・・

なにか、近くでこんなことが起こっているなんて、なんとなく罪悪感がある・・・・・・
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「バリアアリー」という言葉が・・・・ [福祉住環境]

「芳村さん、そこの段差が残してもらいます。あまり、バリアフリーにしてしまうと母の身体能力が落ちますから。」
「家を安全にしても、外はそうなっていないから返って注意が出来なくなって、外で転けるんです」

と立て続けに加古川に嫁いで、月に二回ほど独居の84歳のお母さんのところへ様子を見にやってきている娘さんに言われた。

「芳村さんも見られました、あのTV、バリアアリーという言葉には、なるほどなと思いましたよ!」

私は「独居で全体の筋力低下がある高齢者の方の家で、あえてバリアを残すという考え方には、反対です。意識して段差をクリアすることが出来るときはそれでいいのですが、家庭内転倒は意識していなかったり、意識と現実の差があったりする時が多いですから。」

と反論したが、聞いてはくれない。

よくよく話しをして、内容を聞き込んでいくと

床の段差等をとっていくと費用がかかり、予算オーバーということのようだ。
娘さんにとっては、「バリアアリー」という言葉が娘さんの気持ちのつっかえを取った
そういった意味では、よかったのかもしれないが、経済的なバリアはつきものなので、きっちりと相談し優先順位をつけながら考えていきましょうと言うことで、落ち着いた。

お母さんの安心・安全な暮らしを思う気持ち、皆 同じであった。

しかし、何故にTVはインパクトのあるところをクローズアップし、ものの真意を伝えようとしないのであろうか? 安物の週刊誌と同じではないか。

本当に、情報が散乱している世の中で何が真意かを見抜く力が必要となっていると感じる。


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「な〜んにも言えないし言う相手もいない。」 [福祉住環境]

何か、辛いよな。

2年前に住環境整備の相談を受けた。
「こん人の介護出来ることが幸せでのぉ、お風呂にはいった時には笑うんじゃよ」

88歳のお母さんが92歳の認知症の進んでいるお父さんを5年、在宅で介護しているお宅だった。

「昔は、偉そうに。お前に何が出来る、のいとけ!」言うて、結局はひとりでは、でけへんでのぉ。
「後は出来るやろ、やっとけ!」って怒って照れ隠ししはる人やったんや。
そんな人が、今は私なしでは生きていけへんのよ。
そりゃ、私のこと何て誰かもわからんようなってるけど、私はこん人のことはわかる。大事な人や、大事な人を大事にすることは当たり前じゃ、それにあの世でおおたら、ちゃ〜んとやっとけへんかったら、怒られるからな。」

しゃべれば、しゃべるほど、お父さんのことを愛しているんだなと感じた。

住環境整備の内容は、そのお父さんの大好きな風呂にもっと快適に入れるようにとの希望で浴室の暖房等も含めた、浴室の全面的な整備であった。

それから、2回ほどは会いにうかがっていた。
結構、喜んでくれていて、お父さんだけじゃなく自分も快適であると言っていた。
しかし、あいかわらずヘルパーさんには頼らず、自分で何もかも・・・・・・・・・・・。

昨日、地域の相談員さんから連絡があった。
「亡くなられた。」
しかも、お母さんが・・・・・・・・・・愕然!!

心不全での突然死であったらしい。
偶然、その日が生協の日でお母さんが来られないので、注文の品をご近所の方が届けに行って、異変に気づき発見したようである。
トイレの前で倒れておられたという。

自分は、会議があったので遅れてお通夜に駆けつけた。

お父さんのこれからも急をようするし、大変である。
笑いながら、話していたお母さんの顔を思い出すと「な〜んにも言えないし言う相手もいない。」

もっと他の支援を考えていたら等々、あるんだろうけど
お母さんの人生だから、何がいいかは自分で決める。

でも、無念だったろうなと思う。

一人でお通夜。
昨日は、結構な深酒になってしまった。
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