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被災地住環境支援事業の事前調査 [福祉住環境]

先月の27日から数日間、今回の被災地住環境支援事業の事前調査として宮城県の仙台市、名取市に行ってきました。
まず、東京での仕事を終えて翌日に飛行機で仙台空港へ
震災直後の映像からは比べものにならない状況に驚かされました。
アメリカ軍の決死の復興支援によってなし得た、短期間での空港再開・・・・力強さを実感。

そこからバスで、名取市を経由し一旦、仙台市内に
仙台市内は、駅が被害をうけ復旧の最中である以外は、まちとしての平常を見た目は、取り戻している印象でありました。

そして宮城の仲間と共に、まずは今回の事業の対象と考えている名取市へ

名取市役所の横にある震災ボランティアセンターで今回の事業の趣旨を説明し、ニーズがあれば連絡欲しいと伝えた。
その後、一番被害の大きかった閖上地区へ
東日本大震災発生直後に名取川を遡っていく津波によって、まち全体が飲み込まれていく映像が流された地域です。

受けた印象は、戦時中さながら。

自衛隊のトラックは頻繁に通るし、空にはヘリコプター
そして、なによりも一つの町がまったく消滅しているような状況である。
IMGP2550.JPG
ここは、住宅が建ち並び、朝市が開催されていた地区の中心部分である。50日ほど前は・・・
IMGP2555.JPG
その中にぽつんと小さな山、そして一本の木。
そこに被災者の方々が花を持って訪れていた。
IMGP2571.JPGIMGP2545.JPG
住民の皆さんは、近くの避難所におられ日々、現場に足を運び自分たちの生きてきた、軌跡を探し続けられています。4月の後半から仮設住宅の着工がはじまり、じょじょにではありまが復興への道が始まっているなとの感もあります。
 また、この大自然の驚異の前では無力感に襲われることは当然ではありますが、その中でそれぞれの立場で奮闘しておられる一般ボランティアの皆さんや専門職の皆さんの行動力、そしてなによりも被災された皆さんの強さはわたし自身、逆に勇気をいただくことが出来ました。

山形からきておられる写真屋さんは、ひとりで被災された皆さんが少しでも見つけやすいようにと、避難所におかれている写真をアルバムにして壁にかけておられました。

何もできないけど、自分はマッサージならということで、東京から血栓をつくらないようにとマッサージを提供しにきている方もいらっしゃいました。

そんな中、わたし自身は建築の専門職として福祉住環境コーディネーターとして役割を考えた場合、
「出来ること。」「必要とされていること。」
沢山あると実感しました。

特に、今からが・・・・

確かに、現地の邪魔になることは避けなければ行けません。
しかし、現地にニーズがあるかどうか、また隠れたニーズを探すには
とにかく、ボールを投げるしかありません。

自分のできること。

これを、伝える。


そして、ニーズに合わせて動く。

宮城では、七夕祭りの開催も決まり、復興へ向けてスタートがきられています。

回りがどうだ? では無く。
自分が出来ることをやる。

現地であっても、遠く離れていても。

今回は、まだ仮設住宅が完成していないところが多く、調査することはできませんでしたが、その後、グループホームや特養を訪問し自分たちが出来ることを一生懸命リサーチし帰阪しました。




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