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被災地の住環境改善支援事業一日目 [福祉住環境]

6月2日から仙台市・岩沼市・名取市の宮城県、及び福島県の二本松市へNPOの仲間と被災地の住環境向上のための支援に行ってきた。
今回の目的は、「震災関連死や余震による二次災害を防ぐ」
ということであり、入居が始まっている仮設住宅への支援並びにニーズ調査、被災し仮設への移転を余儀なくされたグループホームへの支援がメインであった。
材料や道具の積載と経費を削減するために飛行機組と車組に分かれて車組は、850kmを10時間かけて向かった。
途中、福井県のネットワーク会議のメンバーと鯖江で合流。
現地で岩手のネットワークメンバーと合流。
事前にニーズ調査の時にお世話になった宮城県の仲間と共に、まず一日目は、グループホームの支援と仙台市、名取市の仮設住宅のニーズ調査を2グループに分かれて行った。
「グループホーム班」
従来のグループホームが被災し、津波で入居者の方も数名お亡くなりになられた。
避難所には、認知の関係でなかなかなじめず、なんとか仮設で入居者の皆さんの介助をされてきたが、やはりなじめないといった状況であった。
そこで、なんとか民家を借りることが出来、仮再開を考えたが、手すりも何もなくそのままでは生活するには危険がいっぱいであるという状況であった。

そこで、住環境の改善のために、手すり設置を行った。
P1020522_6月3日AM.JPGP1020524_6月3日AM.JPG
2件グループホームを回り余震対応のための家具転倒防止作業を終え、「仮設住宅班」と合流した。

「仮設住宅班」
下増田飯塚地区仮設住宅集会施設において、名取市職員(名取市仮設住宅管理室 太田氏)と面会。
太田氏の談によれば、「仮設住宅のハードウェアについては、傷をつけない・汚さないことを原則とする旨の指示が宮城県から出されており、入居者へもそう説明されている。」とのこと。
事前の聞き取りとは、かけ離れた話しにとまどいながらも、以降の協力をお願いしつつ、個別の聞き取り。

入居済み家族(夫婦)を見つけて、話しを聞いたところ、「地震そのものでは大きな被害は無く、全部津波でした。」とのこと。まだまだ、余震に対しての今後の対策やこれからの住環境を考える余裕なく、震災当日の戦慄なイメージが残っていると感じた。
15:00頃〜 宮城県仙台市 若林区荒井(荒井小学校用地 130戸) 
入居済み家族(夫婦)に話しを聞くと、夫人は足が悪く、杖を使って歩行されていたが、バリアフリータイプ住宅(玄関入口段差約400mmを、勾配1/10程度のスロープで上るもの)
の抽選に漏れたため、通常タイプ住宅(階段2段で上るもの)に入居されていた。階段部分には手摺がなく、杖を使いながらの歩行は、見るからに安定感がなく危険を感じさせた。
P1020543若林区荒井04.JPGP1020542若林区荒井03.JPG
自分で手摺棒を買ってこられていて、どうにかして付けようとあれこれ思案をされている様子であったが、ここも宮城県からの通達で入居時に
・釘一本、打つな。
・汚すな
と釘を刺されているということで、大変に困っておられた。
突っ張りや挟み込みでの固定する材料を持っていなかったために、名刺を渡し次回に来たときにもう一度、伺うむねをお話をし一日目を終了した。

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