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宮城県訪問で思う。 [日常]

先週末から宮城県へと行っていた。
名取市の閖上地区、祈りの丘にあがり閖上地区を見る。
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確実に数ヶ月前とは表情は変わっている。

積み上げられた瓦礫はほぼ無くなっていた。

しかし、地面にはほぼ一面に草の化粧がほどこされている。
そこに、人の気配は無い・・・・・・
と同時に、復興への道の険しさも感じてやまなかった。

一つの町が、一瞬のもとに津波に飲み込まれ
そして、消滅した。
改めて思う
この地区の復興とは何なのか?

土地の3メートルかさ上げや避難ビルによる津波の多重防御で現地再建を目指す「閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業」
しかし、漁港付近で高さ8・5メートルという津波を体験した住民も多くいる。

「現地再建によって閖上のまちを残す。」
市側が、現地再建にこだわる理由を閖上のまちを残すためと説明されているという。
誰だって、住み慣れたまちに戻りたい。
でも、それ以上の恐怖を体験し悲しみも味わった。

その不安は・・・・・・

こればっかしは、本当に難しい問題であろう。

閖上のコミュニティーを解体することなく復興を果たすには子供のいる家庭が残る必要がある。
しかし、子供を自らの力で守りきれない体験をした親にとって、現地再建には勇気がいる。
かといって、高齢者ばかりが残ったのではいずれ地域は崩壊する。

そんな中、「閖上さいかい市場」では地区の商店主のみなさんが復興に向けてがんばっている。
しかし、区画整理事業のために、9月で閖上地区には入れなくなるとも言う。
IMG_1186.jpg

私のような、よそ者がとやかく言える問題では無い。
しかし、忘れずに意識していこうと強く思う。

そう、同じ日本人として。

一方で、仙台市の市街地は、復興景気に沸いている。
夜の2時をまわっても、国分町では大阪のミナミよりも人通りがある。
どの店も満杯・・・・・・・

一年半前に我々はオールジャパンを感じた。


今、どうだ?

と自分自身に再度、問いかけた三日間であった。



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